投球動作途中で、手からボールが滑り落ちて(スリップ)しまうと『不正投球』になるのでしょうか。
結論から言うと、この場合は不正投球ではありません。
このケースは野球と少しルールが異なりますの注意が必要です。
野球の場合は、走者がいるときはボーク、走者がいないときにファウルラインを越えればボール、 ファウルラインまで達しなければノーカウント、という具合に結論が3種類に分かれます。
これに対してソフトボールでは、投球動作中に投手の手から球がスリップしたときのルールは 下記の通りです。
投球動作途中にボールがスリップした場合 |
・ボールインプレイ。
・打者に対して1ボールが与えられる。
・各走者はアウトになる危険を承知で進塁できる。
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実際に投手が球をスリップさせた場面では、球審は即、『ボール!』とコールすることが重要になります。
『ボール!』とコールされたことで投手の手かスリップされたボールは、捕手以外の野手や投手自身が捕球しても問題になりません。
よって、捕手が打者の前に出て、フェアーゾーンで球を拾い上げても打撃妨害にもあたりません。当然インプレイの状態になります。
野球で言うボークとは内容が異なりますので注意してください。
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エピソード 3 |
野球のルールで覚えてしまっていると、走者が安全に進塁できると勝手に勘違いしてしまいタッチされアウトになることもありますので注意しましょう。
以前に試合で、球審の方がこのようなケースで『ボーク』とジャッジをして3塁走者が安全進塁権を与えられ得点したことがありました。
ミスジャッジではと思いましたが、とくに守備側のベンチからは抗議もなくプレイが再開されていました。
もし、このときにゆっくりと本塁へ向かっている3塁走者にタッチすればルール上はアウトということになります。
今思えばそのときの球審は野球のルールを適用してしまったかもしれませんね。
ソフトボールでは、1ボールとなり、ボールインプレイで、決してボールデッドではないということをしっかり覚えておく必要がありますね。
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〜球審の心構え〜
『 投球動作中の落球は1ボールのみ 』
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