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手にボールが当たったら 


子どもの場合、スイングやバントの際に手(指)などにボールがあたることがたまにあります。 意外と間違った認識の方もおられますので、この場合の判定について確認しておきましょう。


基本ルール

球が体に触れた時点でボールデッド(プレイは中断)


と覚えておいてください。頭や腕、足、指など体であれば場所は関係ありません。
野球もソフトボールも、バット以外で球を打つことはルール上認められていませんので当然のことだといえます。
いろいろな場面で関係してきますので常に頭に入れておいてください。


次に、体とバットどちらが先に触れたかということが問題になってきます。

先に体に触れた場合
 
球が体に触れた時点でボールデッドですが、同時にスイング(バントの場合はバットを引く行為がない)をしたと判断すれば、ストライクの判定となります。 ツーストライク後であれば当然、三振となります。

球が体に触れた後(ボールデッドの状態)にバットに当ったり、フェアゾーンやファウルゾーンに転がってもプレイは中断中なので関係ありません。
当然、振り逃げや盗塁も認められません。
スイングをしていなければ、安全進塁権1個が与えられます。

先にバットに触れた場合
 
この場合、打席内であればファウルボールとなります。
バントの場合には、ツーストライク後のであれば、ストライクスリーとなりバッターはアウトということになります。

打席外で球に触れた場合は、もしフェアボールであればアウト、ファウルボールであればボールデッドでゲームは一時中断となります。



エピソード 4
 
私も何度がこのケースに遭遇しましたが、手とバットどちらが先かを咄嗟に判断するのは難しいと思います。 だから自分がファウルボールと判断したなら子どもが痛がってアピールしてきてもファウルボールで通すように決めています。というのも以前、こういうことがありました。

一旦ファウルボールの判定をした後に、打者から手の甲に当ったとのアピールがありました。
ツーストライク後という事もあって、それならば3ストライクでバッターアウトと打者に告げました。
アピールした打者も流石に面食らっており、私自身一度ファウルボールと判定したこともあって、協議の末、判定は変えずにそのままゲームを再開することになりました。大いに反省すべき失態でした。
一旦自分が下したジャッジを容易に覆すと逆に混乱を招きかねないということをこのとき経験しました。

これを教訓として、微妙なケースではすぐに判断せずに少し間をとり、とりあえずプレイを流し、アピールがあればゲームを一時中断して 再度判断するくらい余裕を持てればと思います。
判断に困るケースについては審判団で協議するよう心がけたいと思います。



〜球審の心構え〜

『 体に当たったらボールデッド 』

《by  素人審判》



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